作れるファイルの種類
利用(起動)方法によって作るファイルが異なります。
新規書類を作るときに解説がでるのでそれを読めばいいんですが、ざっとここで説明しておきます。
ワークフロー
Automatorアプリケーションに読み込んで実行。
毎回ちょっとずつ動作を変えたりするのに便利。
以前はAutomatorの起動が異常に遅かったので使いたくなかったけど、OS X10.10なら大丈夫。
アプリケーション
単体で動作。
サービス
サービスメニューから実行。
この中では、サービスが一番便利かと思います。各アプリケーションのサービスメニューの他、コンテクストメニューからも使えます。
システム環境設定の[キーボード]-[ショートカット]-[サービス]で、キーボードショートカットを割り当てることもできます。
プリントブラグイン
プリントダイアログで実行。
フォルダアクション
特定のフォルダに対する動作に応じて実行。
iCloudやDropBoxはフォルダにファイルを放り込むだけで、インターネット上のデータと同期を取ってくれますが、ああいうノリでファイルを加工するフォルダが作れます。
カレンダーアラーム
「カレンダー」に設定して時間指定で実行(注1)
要はcrontabです。と言ってわかる人はUNIXな人だけですが…。
イメージキャプチャ・プラグイン
「イメージキャプチャ」で実行。
音声入力コマンド
音声入力に対する応答として実行。
音声入力コマンドは、実用的に使うにはちょっと工夫が必要ですが、(滑舌がいい人なら)思ったより使えるんじゃないかと思います。
以前と違って、日本語で話しかけてもOK!! (注2)
実際のファイル形式としては、ワークフロー(.workflow)とアプリケーション(.app)しか存在しません。
他は、適切なフォルダに適切な形式で保存して設定する部分までを定型化しているのであって、特別な形式が存在しているわけではありません。
(注1)[システム環境設定]-[省エネルギー]-[スケジュール]-[起動時間]-[スリープ解除時間]を設定してあらかじめスリープを解除しておくか、そもそもスリープしない設定にしておかないと、大抵動作しないので注意。
(注2)Mac OS Xの音声認識と音声合成の機能は、いつの間にかかなり使える感じになってます。
旧Mac OSではかなり力が入っていたのですが、やっと10年以上前に通過した場所を再通過できた、というところでしょうか。
そういや以前はIBMが音声認識を一生懸命やってて、スマップの香取くんがCMやってましたね。
ウインドウに表示される内容
Automatorのウインドウは、左からライブラリ・アクション・ワークフローと並んでいます。
ライブラリは、アプリケーションや扱う書類ごとのカテゴリ分けがされています。
MS OfficeなどAutomator対応アプリケーションをインストールすると、新たにアクションが追加されます(注1)
アクションには、ライブラリに含まれる具体的な処理単位が並んでいます。
アクションは上にあるボタンで変数に切り替えられ、変数一覧から様々な値を引き出せます。
そしてワークフローは右側の一番大きな領域で、アクションや変数を組みあわせた実際の処理となります。
アクションをダブルクリックするかドラッグして持ってきて、ワークフローに追加できます(注2)
ワークフローは、その場で実行もできますし、ファイルとして保存して何度も使うこともできます。
特に、アクションライブラリの[ユーティリティ]の中には、ループなど汎用的に使えるアクションが揃っています。
[AppleScript を実行]とか[JavaScript を実行]、[シェルスクリプトを実行]があるので、Automatorではどうしようもない場合も力技での解決が可能です。
ウィンドウの上に付いている[記録]ボタンを使うと生成される[操作を記録]なんてものもあって、AutomatorやAppleScriptに対応していないアプリケーションの操作もある程度可能です。
なんでもできちゃいますね!
(注1)アクションは自由に開発できるので、インターネット上に公開してあるアクションもあります。
以前は、Appleのサイトでダウンロードできるようにしてあったんですが、現在アクションのダウンロードページはなくなっているようです。
なお、App Storeではパッケージ化されたアクションが売られているので、業務で使えそうなら購入してみるのもいいかもしれません。
(注2)他にも、FinderのファイルをAutomatorのウインドウにドロップすると、自動化対象のファイルとして追加されます。
Finderで選択中のファイルに対して処理するのもいいですが、Automatorにドロップしてから処理するのも割と使い勝手が良いです。