名実ともにメガドライブを代表するRPGとなった前作が、システム・グラフィック・シナリオ、ともにパワーアップして帰ってきた。
Iはキャラクターの書き込みが浅いと指摘したが、IIではしっかり改善されていて、ほとんどのキャラクターが、マニュアルにイラストとプロフィール入りで紹介されていて、たいてい印象的なイベント付きで軍に加わるし、加わる前にたいてい「町の人間」としてのせりふや、イベントを持っていて、感情移入しやすくなっている。
ただ個人的には、まだまだ人数が多すぎるとおもう(大抵のユーザーのニーズとしては、人数の多い方が望まれていると思うので、何とも言えないが)
ますますRPGとしての性格が強くなっていて、半端にシミュレーションゲームっぽくなっている部分が、逆に目に付きストレスのもとになっている。
もっと割り切って、敵の行動パターンを「馬鹿」にしてやっても良いと思う。
ある程度強くなると、途端に経験値が入らなくなるように作ってあり、前作であった「キャラクターがあっと言う間に強くなって、ゲームがつまらなくなる」という現象が抑えられている。
キャラクターは前作よりも、一回り若くターゲットの年齢層に合わせたものと思われる。
ちなみに前作までのイラストレーター(フェーダのイラストと世界設定をやってる人)から「ヤダモン」のキャラクターデザインで有名なSUEZEN氏にキャラクターデザイナーが変更されていて、ある種グレードアップされたとも言える。(個人的には前の人もイイ味を出していて良かったと思う)
またユーザーインターフェースも更にすっきりして、現在のコンシューマ系ゲームのなかでも、最高の部類に属するものといって良い。
そこで結論。
「誰にでも奨められる良いゲーム」
1997-10-18