スターウォーズ 帝国の影

対応機種・周辺機器
Nintendo64 バックアップ機能付
ジャンル
3Dアクションシューティング
著作・制作
(c)LUCASFILM 1996 / Nintendo 1997

 映画「スターウォーズ」の「帝国の逆襲」と「ジェダイの復讐」の間に位置するエピソードとなる外伝的な作品。
 主人公は、ダッシュ・レンダーというハン・ソロと同じ宇宙船の船長にしてならず者であるが、ルークやレイアを始め、人気キャラクターの、海賊船長ハン・ソロ、賞金稼ぎボバ・フェットなども登場し、ファンにはたまらん感じである。

 舞台は地に空に宇宙に、プレイヤーが操作するのも人、飛行機、エアバイク、宇宙船、と非常にバラエティーに富んでいる。
 このことは、冒険もののストーリーとしては良いことではあるのだが、ゲームとしてみると、何をやりたいソフトなんだか良く判らなくなっている。
 せめて、もう少し各操作に統一感を持たせてほしかった。任天堂らしからぬ、配慮不足といえよう(ルーカス主導で作られたにしても)

 20分ぐらいかかるステージの最後に配置された敵やトラップが、ステージで一番難しかったりするので、そこでゲームオーバーになったりすると、また最後の部分をクリアするためだけに20分かけねばならず、かなり意気消沈してしまう。1ステージに2つ程度はセーブポイントが欲しかったところだ。
 また、ステージが長いため、クリアに直接は関係しないがゲームの秘密が手に入る、チャレンジポイントというアイテムの探索は、かなり難しい、というか、ただただ面倒である。
 イージーでクリアしても、エンディングが拝めないのも、ちと敷き居が高すぎる感もある。

 人を動かすシーンでは、「トゥームレイダー」のようなアクションをしながら、「ドゥーム」のようにバリバリ撃つのだが、結局どっち付かずになっている。
 というのも、「トゥームレイダー」は、敵がバンバン撃ってくることはそうそう無いのだが、本作では、スターウォーズなわけだから、帝国兵士がコン畜生ってばかりに撃ってくる。結果、何故やられたか判らないうちにゲームオーバーとなる。
 また、カメラ位置の中途半端さも、プレイ感を損なう原因の一つとなっている。

 ゲームとしての必然性よりも、原作のイメージを優先している部分が、良くも悪くもこのゲームの特徴である。

 そこで結論。

「ゲームの出来はそれなり。スターウォーズファンなら+1点」

何点満点なんだよ、おい。


2001-02-14